✦ 占星用語集

トランジット

トランジット
トランジット

今、惑星が空のどこにいるかと、あなたのネイタルチャートとのリアルタイムな関係。日運・月運の元になる。 トランジットを読むときは、星座だけでなくネイタルの惑星とアスペクトを成すかが重要です。

どんなものか

トランジットとは、生まれたときの惑星の位置を基準にした、今この瞬間の空での惑星の位置のこと。ネイタルチャートは生まれた瞬間を固定したスナップショットで、トランジットはその地図の上をリアルタイムで動いていく惑星だ。トランジットの惑星がネイタルの惑星やポイントとアスペクトを形成するとき. (コンジャンクション、オポジション、スクエア、トラインなど) チャートのその部分にスイッチが入る。日刊や月刊の予測の大半は、このトランジットを動力にしている。

トランジットには重さの違いがある。動きの速い内惑星(太陽、月、水星、金星、火星)は数時間から数週間でチャートを通過し、日々の気分に色を付ける。外惑星(木星から冥王星まで)はゆっくり動き、一か所に何か月、何年もとどまって人生の一区切りを形づくる。この速度の違いが、読み方のほとんどを決めると言っていい。

読み方

トランジットの読み方は三段階。トランジットの惑星を特定し、作られるアスペクトを特定し、触れられるネイタルのポイントを特定する。土星のコンジャンクションがネイタルの金星に当たるのと、土星のトラインでは読める内容が違う。そしてどちらも、当たるのが月なら意味が変わる。トランジットが通過するハウスは、仕事、家庭、お金、人間関係と、関係する生活領域を教えてくれる。二つの天体が同じ度数に達する正確なアスペクトは、その影響のピークを示す。

もう一つのつまみは持続時間だ。トランジット中の惑星が逆行すると、同じ度数を三回横切ることがある。短い出来事が長い弧を描くように引き伸ばされるのはこのためで、土星のトランジットが長く感じられるのもこれだ。外惑星が個人的な惑星やアングルに当たるのは、おおむね重みが大きい。そして、トランジットが描くのはテーマとタイミングの窓であって、起きることを固定した台本ではない。

実際の意味

トランジットを占いのように扱う人は多い。"このトランジットは失業の暗示"という考え方だ。これはいちばんよくある間違い。第10ハウスに土星のトランジットが来ても、失業は約束されない。仕事と責任の組み直しを迫られる季節が来る、ということで、どう対応するかは自分次第だ。ある人を昇進へ押し出す同じトランジットが、別の人には合わない職場を去る後押しをする。その窓を使おう。拡大のトランジットでは物事を始め、土星や外惑星の時期には整理して立て直す。

他の要素との関係

トランジットはネイタルチャートの上に重ねるタイミングの層で、空の現在の天気が、固定された誕生の地図と出会うようなものだ。逆行と深く結びついている。逆行期間とは、すでに通った度数を逆にたどるトランジットにほかならないからだ。プログレッションやソーラーリターンは、よりゆっくり動く補完的なタイミング技法で、エフェメリスはその日のトランジットの惑星の位置を示す生データだ。これらが合わさって、占星術が語るすべての"いつ"に答えが出る。