✦ 占星用語集

エフェメリス

エフェメリス
エフェメリス

毎日の惑星の正確な位置を記録した表で、チャート計算の元データです。 現代のツールはSwiss Ephemerisなどの表を自動で使うので、手で調べる必要はありません。

そもそも何か

エフェメリスとは、ある期間の毎日の太陽・月・惑星の正確な位置. (たいていは黄道経度で) を一覧にした表のこと。"この日、何がどこにあったか"を引くための辞書だと思えばいい。昔の占星師は印刷されたエフェメリスを使って手作業でチャートを作った。度数を書き写し、逆行を一つずつ確認してから計算したものだ。

語源はギリシャ語で"日々の記録"。まさにその通りで、過去・現在・未来の惑星位置を日々記録したものだ。現代のエフェメリスは、スイス・エフェメリスのような精密ソフトウェアで生成される。NASAのJPL惑星データに基づき、何千年もの期間を、1秒角のごく小さな端数までカバーしている。

どう読むか

日毎のエフェメリスは表組みになっている。一日が一行で、太陽、月、各惑星、そしてたいてい月のノードやキロンなどのポイントが列になる。各欄には惑星の星座と度数. (たとえば"水星 乙女座22度") と、動きを示す記号が載っていて、Rは逆行を表す。列ごとに追っていけば、惑星が減速し、留になり、方向を変える様子が読み取れる。

読む側から言えば、エフェメリスはトランジットを手作業で割り出すための道具だ。今日の位置を引いて、誰かのネイタルチャートの度数と比べる。トランジットの惑星がネイタルのポイントに重なる、あるいは近づけば、それはアクティブなトランジットだ。エフェメリスでプログレッションを進めることもできる。人生の一年ごとに一日を足していって、進行した位置を表からそのまま読む。

実際にはどういうことか

実際には、紙のエフェメリスを開くことはほとんどない。チャートソフトが位置を自動計算してくれるし、スイス・エフェメリスはたいていの占星術アプリの背景で黙って動いている。それでも、エフェメリスが何かを理解しておくと役に立つ。チャートがどこから来るのかの謎が解け、生成された数字を魔法扱いしにくくなる。サイクルの研究にも便利だ。水星逆行の日付、日食の時刻、木星の星座移動など。エフェメリスがあれば、どんな惑星の動きのパターンも一目で見えるようになるから。

どうつながるか

エフェメリスは、いくつもの技法の背後にある共有の生データだ。トランジットは日々の位置から直接読む。プログレッションは、同じ表を一年ごとに一日ずつ進めることで得られる。ソーラーリターンは、エフェメリスが太陽をネイタルの度数に戻ったと示す瞬間に作成される。トロピカルと恒星の二つの黄道は、同じエフェメリスの位置を表す二つのやり方にすぎない。恒星黄道の分、つまりアヤナムシャを差し引いたものだ。