✦ 占星用語集

ネイタルチャート

生まれた瞬間、出生地を基準に見た空の地図。性格や人生の流れの土台になる。 太陽・月・惑星・ハウス・アスペクトを合わせると、性格と人生の流れの全体像が見えてきます。

ハウス分布図
J2000 基準チャートの10天体が12ハウスにどう分布するか。

どんなものか

ネイタルチャート(出生図とも呼ばれる)は、生まれた瞬間・場所の空の状態を写した図だ。太陽・月・惑星・いくつかの重要なポイントが、出生地から見た空のどこに立っていたかを一枚のスナップショットにしたもの。空を、最初の呼吸をした瞬間の時計の文字盤だとするなら、ネイタルチャートはその時計の写真にあたる。

身近な言い方をすれば、生まれた当時の太陽系をそのまま並べたものだ。構成要素は四つ。惑星(衝動やエネルギー)、黄道十二星座(そのエネルギーがどう表に出るか)、ハウス(人生のどの領域に関わるか)、アスペクト(互いにどう結びつくか)。個人向け占星術はたいていここから始まる。予測から相性診断まで、何もかもこの一枚の図を基準に読まれる。

読み方

チャートは十二のハウスに区切られた円で、周囲に黄道が描かれている。アセンダントは左の地平線の位置、MC(天頂)は上にあり、それぞれの惑星はどこかの星座・ハウス・そして他の惑星との角度に落ち着く。読み方は層を重ねるようにする。まず太陽で核となるアイデンティティ、次に月で感情面、アセンダントで他人への出し方をみて、最後に残りの惑星という順番だ。

ハウスは出来事が起こる領域を示す。第2ハウスは金銭や価値観、第7ハウスはパートナーシップという具合だ。星座はそのやり方を教えてくれる。牡羊座の火星は素早く動き、牡牛座の火星はじっくり動く。アスペクトは二つの衝動が協力し合うのか、互いに引っ張り合うのかを表す。どれか一つだけで意味が通じることはない。図全体を合わせて見て初めて意味が浮かび上がる。

実際の意味

同じ太陽星座でも、読み解くとまるで別人のような人もいる。チャートには動く部品が何十個もあるからだ。ネイタルチャートが描くのは傾向であって、判定ではない。人生の台本というより、初期設定の地図に近い。知っておくと、なぜいくつかのことが楽にできるのか、なぜ同じことを繰り返してしまうのか、どこで自然に充電できるのかが見えてくる。

よくある間違いは、太陽星座だけでチャート全体がわかった気になること。もう一つは、きついアスペクトを一つ見て呪いだと決めつけること。実際には、つらい角度のところで成長が起きることも多い。チャートは、どうにもならない運命ではなく、自分で手を入れられる鏡として使うといい。

他の要素との関係

ネイタルチャートは、占星術のほかのすべてを支える土台だ。トランジットは現在の惑星がネイタルの惑星に対してどう動くかを示す。プログレッションやソーラーリターンは、その上に時間の層を重ねる。アセンダントがハウスの配列を決め、MC(天頂)が公の地点を示し、シナストリーは二つのネイタルチャートを突き合わせて相性を読む。つまり、占星術の技法のほとんどは、この一枚の図を起点にした対話だと言っていい。